石持浅海「扉は閉ざされたまま」を読む。
「このミス」2位と腰巻がついてたから。 うーんと。 犯人にしても、探偵役にしても、感情移入しづらい。 意図して感情移入させないように描いているのか、それとも、こーゆー風にしか描けないのか。 こんな人が回りにいたら、すっげーヤだろうなあ。 探偵役が美人で知的という設定なんだが、知的というより、ただ単に性格が悪いんじゃないの。 動機について。 犯人も探偵役も(その他の登場人物も)、およそリアリティのない人物像なんで、動機にリアリティがなくても仕方がないっちゃないのだが。 やっぱり拍子抜けという感は否めず。 犯人がなんでそんなに熱い正義感を持ってるのか、わからないまま。 伏線で張ってある登場人物の共通点が関係してるんだろーなあ、とは、ぼんやり思いました。 そこのところ、唐突でけっこー浮いてたし。 倒叙式の醍醐味といえば、犯人と探偵役の丁々発止だと思うのだが、一方的にやられてるような。 値段に対して、この内容であるのなら、そんなに悪くはないのだ。 キヨスクで買って2時間の電車で読み終える新書として考えたなら。 多分、「このミス」2位という売り文句で期待しすぎたんだろう、と。 うーん、多分、ブックオフ行き。
by ian-70
| 2006-02-27 11:59
| 小説
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